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2006年10月10日

奇しくも昨日は「古畑 vs SMAP」と同じく、7 年前のあの日に起きた出来事を再び目にする機会を持ちました。

久々の THE CONVOY!久々のコンボイ・ショウ!!

ディナーショーには興味が無いので、実に 2004 年の「CONVOY 祭」以来でした。チケットを取るのをうっかり忘れて、慌てて見切れ席に滑り込んだのですが、行ってよかった。見切れ席で、演出その他は完璧に蚊帳の外だったけど、それでも行けてよかった。

正直なところ、THE CONVOY への熱はすっかり落ち着いていました。何せ彼らは新作をやらない。ショウ自体を休んでいた時期もあったけれど、そう発表されてない時からコンサート形式の「祭」やら、ディナーショーやらの連続であった。

そして現時点での「最新作」と呼べるであろう、2002 年の「雲のゆくえ」がイマイチだった(女コンボイの「PENGUINZA」に関しては、当時微妙な気持ちで観ていたので、再び DVD 等で観るまで評価保留)。

そういった、微妙な気持ち & 新作の気配がまったく現れない状況が数年続いた挙句の今年が、完全新作でなく、1996 年の「ATOM -アトム-」から続く「ATOM '06」だったことには、とっても残念な気持ちを持たざるをえませんでした。しかし「ATOM '06」が、どんな「ATOM」になるか想像つかなかったので、期待もしていたことは間違いないと思います。

「ATOM '06」が、どんな「ATOM」になるか想像つかないとは言え、実際観たら「ATOM 2」のリメイクであったことには、驚きました。

「ATOM」に関しては、99 年の「ATOM 2」をビデオで観るのみでした(96 年の「ATOM -アトム-」を観てないので、「ATOM '06」が「ATOM 2」のリメイクであると断じてしまうのは間違ってるかもしれません。「ATOM -アトム-」の方、もしくは両方のリメイクかもしれないので)。「新タイムトンネル」からのファンなので、「ATOM」は伝説…と言うと言いすぎなのですが、是非とも生で観てみたかった舞台でした。それくらい、ビデオでも CONVOY の魅力が存分に伝わってくる舞台だったです。

それゆえに、ビデオは本当に、もうアホかと言うほど観ました。彼らが読んだ詩を探したし、歌った楽曲も探しました。ビデオから音声だけ MD に落として、カーステで聞いたりもしたり、これは「貪った」と言っても過言ではないくらい観た。もちろん台詞も耳に馴染んでます。それゆえに、舞台上で 7 年も前の作品と同じ台詞が展開されること、同じ演出が繰り広げられることはショックだったし、その反面、生で観れた喜びも少なからずあるので、本当に、今はなんだかよく分からない気分です。

THE CONVOY の基本はあて書きです。そして「ATOM」は、メンバーが CONVOY に出会う物語です。「ATOM -アトム-」では当時新メンバーだったサルトル(右近さん)が、デモクリトスの会(CONVOY)に入る物語。「ATOM 2」は、これまた当時新メンバーだった「サル」(徳ちゃん)と「トリ」(クロスさん)が、デモクリトスの会(CONVOY)に入る物語。

自分が「実存」するために、真夜中の詩人の会に入っていく。その出会い、関係性が描かれる物語です。

だから、新メンバーがいない 2006 年に「ATOM」が上演される意味が見出せませんでした。しかし実際に見てみれば、20 周年に「ATOM」が選ばれた理由がなんとなく分かった気がします。多分これは、主宰であるねずみさんの、出会いなんだろうと。THE CONVOY とイコールで繋がる、ねずみさん自身の、THE CONVOY との出会いなのであろうと。Mr. CONVOY であるねずみさんが再び THE CONVOY と向き合うから、今回の「サルトル」役だった。

内容そのものは、相変わらずの内輪ウケです。ストーリーやテーマなんて初見ではまったく分からないと思う。だいいち、ビデオでアホほど聞いた台詞は分かるけれど、新たに書き下ろされた台詞は早口なのか滑舌が悪いのか、よく聞き取れない。何言ってんだかわかんない。正直なところ、途中で「ドラマを見る」ことは放棄しました。

あと、パフォーマンスは「リメイク」でも嬉しいですが、ストーリーは「続編」が観たかった。あて書きの、内輪ウケの、リメイクだけに、当時のパワーをそのままもって来るのはとても難しいことだと思うからです。THE CONVOY の素晴らしいところは、その作品がねずみさんの内から湧き出でた話であるところ。ねずみさんの情念が、メンバーの想いや努力と結びつく。その生産物は、それが奇跡であるかのようにキラキラと輝いている。だから、どの条件が欠けても難しいと思うのです。

ダンスはやはり素晴らしい!ストーリーという点ではオススメできない THE CONVOY も、ダンスは素晴らしい。皆さん迫力ある身長だし、それぞれ個性を湛えているし、もちろん凄い実力を兼ね備えているし、何と言ってもそういった人が 7 人も集まっているのだから、物量が半端ないです。

「ATOM 2」のリメイクなので、やっぱりトップは「LOVE PHANTOM」なのかよ!と思いましたが、それでもやっぱり格好いい(笑)。

ダンスと言えばのクロスさんも凄い!あの集団の中でもキラリと輝くダンスです。一番正確な拍を打ってます。

タップで凄いのはやはりジュリさん(瀬下さん)。これまたあの集団の中でもキラリと輝くタップです。余裕の度合いが全然違うんだなー。

「ATOM '06」で加わった新要素としては、和太鼓とバンド。両者とも、「ATOM 2」の後の公演で得たスキルなので、今までの「ATOM」に確実に無かったものと、言えるかもしれません。

和太鼓、「新タイムトンネル」で習得・披露されたものですが、公演をよく観ていた頃は「またかよ」なんて思ったりもしてました。久々に観ると、いいなぁと。ただ、購入した和太鼓自身の減価償却は終わってるだろうと(笑)、そう思ったりもします。

「雲のゆくえ」で披露されたバンドは、まだまだ素人耳にも分かる発展途上感で。ドラムは難しいよね。

それぞれ披露された詩の中で、一番印象に残ったのはジュリさんの母に関する詩。わたしはどちらかと言うとファザコンよりはマザコン寄りなので、父親を描いた「新タイムトンネル」よか、響くものがあったりして。

そうそうそうそう!!!!吃驚することがあった!!

その「母」に関する詩の時に、アカペラで「無縁坂」が歌われたのですが、そのコーラスアレンジをしていたのが、ゴスペのリーダー(村上てつや)だった!!!すげぇ!キタ!!ていうかもっとしっかり聴いとくんだったー!!!!(公演後に知った)

この詩のところで、ごちゃごちゃといろんな歌が同時に歌われるシーンがあり、一瞬だけクロスさんの歌うスタイリスティックスの「You Are Everything」に自分の耳のレンジが合う瞬間もあったりして、なんだか印象深いところな分、偶然では済ましたくない都合のよい何かを感じてしまいます。

ちなみに、THE CONVOY とゴスペラーズはそんなに縁遠い存在ではなくて、わたしがゴスペラーズの楽曲と出逢ったのは、何を隠そう THE CONVOY が歌う「終わらない世界」が初でしたから、この関わりがそれほど驚くべきところではなかったりします。でも何とも言えない嬉しさはあります。

歌は…、脱退した橋本の坊ちゃんがいないと厳しいスね…。

わたしは、橋本の坊ちゃん(これまたタクヤさんと言うんだ…)のファンだったので、やはり観ながら、ちょっと坊ちゃんのことを考えてしまいます。

まして、「ATOM 2」では、「サルトル」、「ダーウィン」、「フロイト」と、関連性の無い役名が付いてる中で、ねずみさん演ずる「ソクラテス」の弟子である「プラトン」という、そこだけ繋がってる役名が冠せられた坊ちゃんだったので、どうしてもその存在感を意識してしまうというか…。

それにそれに!これはもう勘弁してほしいことだったのですが、ラストの「カリント工場の煙突の上に」で、舞台上のモニターに 99 年「ATOM 2」の同ダンスシーンが流れちゃってたんですよ。もう、死んだ子の歳の数を数えさせるようなことはやめてくれ~!と心の中で悶絶してしまいました。死んでねーよ。

とりあえず、長々と書きましたが、以上「ATOM '06」の感想です。

久々に THE CONVOY メンバーを生で見ましたが、皆さんまた一段と素敵になられました。個人的に、ねずみさんが復活してたのが嬉しかった(笑)。いやー 48 歳とは思えんなー。ねずみさんには騙されちゃうなぁ。

スマプもゴスペもいいけど、やはり THE CONVOY も素晴らしい。

スマプには、それを前にすると抵抗力さえ感じる暇のない圧倒的な幸福感があるし、

ゴスペには、問答無用の一体感と高揚感。

THE CONVOYには、走らねば、努力せねば、続けねば、と思わされる独特の煌き。

どれも大事。わたしにとって、大切。

でも次は、おもろい新作をお願いいたしやす!

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