昨日は宇多田ヒカルさんのライブに行ってきました!!
前の全国ツアーの時にも一度見てるけど、やっぱり宇多田ヒカルさんは不思議な存在で、実在するのかな?という気持ちが今でも入り混じる。ドラえもん・孫悟空・宇多田ヒカルみたいな。その系列で並べても違和感無いというか。
しかし、今回も遠い席だったけれど、「呼応」は感じられる距離感と空間であった。「宇多田ヒカル」という人はたしかにそこにいた。
トップの「Passion」で、ゆっくりとせり上がりで登場する。「Passion」のリズムが自分の鼓動と重なるようで、この人って実在するんだと、この人があの楽曲たちを作って歌ってる人なんだと、この人があのデビューの時にあんなにもわたしを熱狂させた人なのだと思うと、鳥肌がズアーッと立ってゆき、涙腺を刺激する。
もう声が、始まった時から掠れていて、喉の限界は 3 曲目ですでに訪れていた。「Be My Last」とか、「First Love」とか、この人はステージ上で倒れてしまうのでは?と思ってしまうほどの苦悶の表情で、そして狂ったピッチで歌い上げた。前回行った時もそんな感じで、圧倒的に、この人は経験不足なのだと感じた。
しかし不思議なことに、ステージの魅力は削がれない。腰痛でついぞステージに現れなかったときも、歌い始めから声を枯らしていた時も、「プロとしてそれはどうなのか」と思いはするのに、チケット代も結構するものだから少々腹が立ちさえするのに、それが大きな魅力の減退に繋がらない。でもこれは、それが魅力なのではなくて、今後克服すべき弱点であるのは確か。
バンドの皆さんの演奏が素晴らしい。何度も何度も何度も聴いて耳に染み付いた楽曲たちが、新たな音と声とリズムによって記憶に塗り重ねられていく。その嬉しさたるや。
ステージは、スマスマにもあるような LED のスクリーンをバックに使用。スマスマで見ていると平坦な印象を持ってしまうそれも、ステージで生を見ると、その光の洪水っぷりに目を奪われる。
床は、ライトを仕込んだ光る床。紡錘型で、不思議な色合いが出る。分かりやすい原色でなく、中間色が出る。これと、彩度の高い LED の光の構成が、美しかった。紡錘型の床は、「SAKURA ドロップス」の時に全面桜色になり、桜の花びらの上に立っているかのような画ヅラで効果的だった。
中でも、バックのスクリーンとはまた別に、LED を大きなカーテン上にして、それが縦長に四枚分割され、この簾状のものが動くようになってるのが、面白かった。LED の集合だから、大型ビジョンとかより明らかに画像は荒いのだけど(ツブツブというか、一番目の細かいモザイクみたいな)、これがむしろいい味を出している。遠くから宇多田ヒカルのアップを見るには、そのツブツブの荒い映像でしか確認することができないのに、スマップでこんなことを大型ビジョンの代わりにやったら、多分わたしはキレると思うのだけど、これが宇多田ヒカルらしさというか、とにかくいいなと感じた。
あと、「Keep Tryin'」の「お父さん」「お母さん」といった部分で、そういった感じのお客さんがパッパッと映され切り替わってくのが、なんだかよかった。会場全体の規模が大きくもなく小さくもなく、しかも客席の構成がギュッと寄ってる感じだったので、一体感があったのがその一因かなと思う。多分これも、スマップでやったら自分、イラッとくるんじゃないかなと。それよりメンバー映せと(笑)。
バックの LED スクリーンにひっきりなしに流されていた映像が、光の洪水・色の洪水で、何とも鮮やかな女性らしい色彩がよかった。単純な色も、複雑な色も使うけれど、とにかくその種類が多い。ひとつにまとめられない多様なイメージ。こういう色彩、長い間コンサートで味わってなかったなぁ。
そういえば、「ULTRA BLUE」より「Exodus」の楽曲からのセレクトが多かった。個人的には「ULTRA BLUE」多目のがよかった。
次もまた、同じ会場で見れたらなと思う。