「日本沈没」観てきましたー。
以下ネタバレご注意。
わたしは極度とか重度とか申さないまでも、結構ネタバレは控えたいタイプですが、今回はその意向に相応しい、素晴らしくハイクオリティなネタバレ回避が実現しまして、お陰様で映画が始まるまで本気で、草ナギさんの役名も知らず、柴咲コウさんの役どころも分からず、ただただ「日本が沈没するらしい」ということしか知らずに観ることができたわけですが…沈没、しないんですね。
本当にどうなるのか知らなかったし、するのとしないの、どちらの方が結末として良いかも思い描いてなかったので、中盤までどうなっていくのか手に汗握って観てました。しかしまず同僚が失敗し、尊い命が失われ、愛する人を守るために残された旧型機械で主人公が挑む…という展開になった時、そこはかとなく感じるハリウッド大作風の大味な雰囲気と相俟って、先の展開が見えてしまう。どれだけネタバレを回避してても、「こういった手合いの主人公が挑む挑戦は、失敗しないな」と容易に想像がついて、その後の展開が「どうせ成功するんだろうなー」という気持ちに支配され、また裏切られないため、冷めてしまう。この映画で、自分が一番痛い部分だと思ったのは、そこです。一番大事な展開で一番ドキドキハラハラできなかった。
だったら結局、日本は沈んでしまった方が、展開としては面白味が感じられたかもしれない。あと、別な理由で日本完沈没の方がよかったかもということがあって、それは、半沈没は物語の終わりでないと感じた点。
結城と小野寺の生命を賭して、沈没が食い止められた日本の姿。これが映し出された時、こっからが本番だーと思ったわけです。半沈没してしまった日本と、散り散りになった日本人、残された日本人。それらがこの後どうなっていくかの方が、それまでのストーリーより興味深く感じてしまった。半沈没では、そこが終わりでなく、始まりとなってしまうのです。だからテーマ曲が流れて、スタッフロールが流れ出すと、「オイオイオイオイ!」って。話はこっからじゃねーの!?って。
小野寺と玲子は、惹かれあっているところがこれ見よがしとは描かれていなくて多少唐突感もあったのですが、これはこれで、不器用で超然とした感じがいいなと思いました。
二人のラブストーリー部分は正直言って、リメイクであることを強く意識させられる要素ではありましたが、二人のシーンはどれも好きです。特にヘリのシーン!色合い、動き(スローモーション)、二人のビジュアル、歌、どこを取っても素敵。草ナギさん、かっこよかったなァ…。
柴咲コウさんも、いっちゃん最初の草ナギさんの元に現れたレスキュー隊員の時の立ち姿が本当に凛々しくて、現実感などどーでもいいと思うくらいシビれました。
テーマ曲がとにかくよかったです。すごいパワーをもってして、映画の盛り上げに一役買ってる。ここまで、楽曲そのものの完成度と、映画へのフィット感の高さを兼ね備えた楽曲は、最近聴かなかったなーと。制作者が求めるスケールを、きっちり表現してる。