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2006年07月02日

あっしまった!探偵学園 Q がっ!!

うっかり録り忘れて外に出ちゃった。

なんで出ちゃったって、映画「デスノート」を観てきたから。そう、さっそく観たい映画を一個、やっつけてきた!

で、上映前、「花田少年史」のトレーラーを見てた時に、なんだか急にフッと、漫画「ジョジョの奇妙な冒険 第四部 ダイヤモンドは砕けない」を、実写で観たくなってしまった。

多分、「花田少年史」のちょっと不思議な感じが、その時一瞬だけジョジョ四部の中の一光景とシンクロしたからだと思う(幽霊つながりで、鈴美おねえちゃんのあたりだと思う)。

ジョジョは何度かアニメで映像化されているけれど、四部だけは実写でもいける唯一のエピソードでないかと思う。それは面白味があるかじゃなくて、日本で映像化が可能か、という観点でしかないけれど。トニオの料理が実写で見てみたい、とかさ。

もちろん実際に映像化できるとは思わない。だって俳優がいない。誰が演るのも多分納得がいかない。しいて挙げるならそうだなぁ、唯一、岸辺露伴先生を、世界のハラショー(ヘイポー?)こと谷原章介さんで見てみたいってくらいで。あとは誰がきても納得できそうにない。

だからこの希望を、実際にプロジェクトとして誰かが動かし始めたとしても、きっとそれに満足できないだろうというのは今の時点でもう分かる。夢想して「できるかも」じゃダメだ。それでは弱い。「これは出来る。絶対描ける。アニメじゃ無理!実写でないとこの面白さは伝わらない!」くらい確固たるものがないと、映像化する価値は無いんじゃないかと思う。

というわけでこっから感想。ネタバレ注意です。

映画「デスノート」の起点も、多分、「アニメより実写」という部分が起点にあったのではないかと思う。集客の見込みという意味合いでも。

でもこれ、実写に向いてないんじゃないかと思った。だってこれ、ハリーポッター第一作以上の挿絵っぷり。挿絵っつったって、ハリポタは元が文章だけど、デスノートは漫画スよ。しかも画・小畑ですよ。現漫画界でトップクラスの絵描きですよ。抜群のキャラクター設定ですよ。なんでそれに挿絵が要るんだと。

原作のエピソードをなぞるだけだったら、原作読めば十分っす。というか、心理描写や駆け引きが存分に描かれてる分、原作の方が面白い。心理戦を描かず、小畑氏のリアルなタッチから離れると、いかにこれが荒唐無稽なストーリーであるかがよくわかる。そして実写はその、荒唐無稽なストーリーしか、描かなかった。だから終盤まで全然のめり込めない。コイツら、本気なんかな?ってずっと思ってしまう。

捜査本部長などという立派な立派なおっさんが、なんで L みたいな挙動の怪しい子供をいきなり信用するのか。なんで月は何も無いところで喋りながら外を歩くことが出来るのか。なんで誰もレイ = イワマツの地下鉄での挙動を不審に思わないのか。違う車両の月はそれに輪を掛けて不審。ノート、街中で開くし。FBI の人が胸掴んでもがき苦しんでるところも、「この外タレ事務所の人、FBI でしかも心臓麻痺の演技って、難しい注文つけられたよなぁ…」ってな風に思ってしまう。

つまりデスノートが実写に向いてないんじゃなくて、デスノートを実写化するにあたり外してはいけないもの、補わなければいけないものの取捨択一が上手く出来てなかったんだと思う。

制作した人は、絵がリアルだから実写向きだと、そのままやってもいけると思ったんじゃ?と勘ぐってしまう。

原作にある部分がこういった感じなので、原作にない部分は新鮮なストーリーの分、面白く観れる。

最初から、原作の大場氏を脚本に招いて、漫画とは全く違うストーリー立てのデスノートを作った方が、面白かったかもしれない。でもそうしたらそうしたで多分、実写での再現が見れない部分に不満を覚えるんだろうけど(だってやっぱり、『さよなら、レイ = ペンバー(イワマツ)』が聞いてみたかったとか、思うんだもん!)。

藤原竜也さんは、やっぱスゲーなと思う。もうこの方が月じゃないことは、発表された時点で分かりきってたこと。でもちゃんと全うしてる。他の人が部屋の中で空間に向かって会話したら、外でリンゴ投げたら、バスで紙くず落としたら、ホントどーしよーもなかったんではないか。ある意味、藤原竜也さんぐらいでないと、月を自分に引き付けることは難しかったのでは。でも字が汚い…。それがどうしても気になってしまった…。

その他、キャラクターについて。

L…キタコレ!!!観た後、たくさんの人が L にメロメロになって帰ったんじゃなかろうか。最重要登場人物ゆえに、鑑賞前は一番期待が薄く、また最もイメージとはかけ離れた演者さんだったのですが、寸分狂わぬコスプレっぷりです。本物いました。声も、すんなり受け入れられた。ありがとう、松山ケンイチさん!ありがとう、白い服を着ても白い指。後編は L 観に行くと言っても過言でない。眉毛もあったけど、そんなに気にならなかった。

リューク…こ、声のイメージ違うな…。個人的には、これにさらに安部譲二さんの声を重ねて欲しい。まともな食べ物もない死神界からやってきたというのだから、スメアゴル的なガラガラ・ザリザリ系だろうと思い描いていたので。多重撮りとかしてほしかった。あと小奇麗すね。トゥルトゥルしてるし。

詩織…映画オリジナルと聞くと、うざったい立ち回りをしそうなイメージがありますが、それほどでなかった。しかし詩織が何者かをちゃんと描かないと、月が詩織までをも殺すダークっぷりが分からないです。

ミサミサ…あ、声低…いやでも可愛い!!終盤のシーンが素晴らしくミサミサ。参ったねってぐらいミサミサ。ゴスロリ着てくださーい。お願いしまーす。

レイ = イワマツ…映画の英断の一つ、ペンバー → イワマツ。青いコンタクト入れるとかしてもよかったかも。イワマツの由来はきっと、マコ岩松からだろうな。

南空ナオミ…犠牲者。

夜神総一郎…大ぶり。素敵。メガネ掛けない時が多かったけど、それがよかったと思う。安易にそっちに逃げないっていう。

ワタリ…この方は最初から下駄履いてます。口調がおひょいさんに戻ろうが、日本にこれ以上のワタリはいない。この手のキャラクターはおひょいさん独占市場。

松田桃太本物です。

夜神粧裕…前編のデスノヒット賞。激本物です。監督、粧裕だけ理解度高すぎ。最初観たとき、「ああ、デスノートっていう作品でリアルにして違和感がないのは粧裕だけだったんだな」と思ったんですが(それはそれで間違いじゃないと思う)、なんてことは無い、監督が上手に描ける限界が粧裕だったというだけの話。

あ、それと、原作今手元に無いんで映画だけのことか分からないんですが、「L」の画面(白地に L の字のやつ)の L が、黒一色ののっぺりじゃなくて、なんか黒曜石みたいなキラキラだったのが、素敵と思いました。

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